SEOへの影響が少ない「Redirection」プラグインの効果的な使い方を徹底解説!

WordPressのプラグイン「Redirection」の使い方について説明します。

Redirectionのプラグインとは

Redirectionプラグインは、WordPressサイトでURLリダイレクトを簡単に管理するための便利なツールです。このプラグインを使うことで、技術的な知識がなくても、ユーザーフレンドリーなインターフェースを通じてリダイレクト設定を行うことができます。特に、URLが変更された場合や、古いコンテンツを新しい場所に移動する場合などに役立ちます。

どんな時に使用するもの

Redirectionプラグインは、以下のような場面で使用します。

 

Redirectionプラグインを使うとき
  • ドメイン移行を行う場合
  • パーマリンク変更
  • 特定のWebページのURL変更
  • 重複コンテンツを回避するためのURL正規化
  • httpsとhttpを統一するSSL化
  • 重複ページの統合

ポイント: URLに関連する操作を行うときに使います!

 

Redirectionの設定

Redirectionのインストールから使い方を説明します。

インストール

WordPressのプラグインキーワードに「Redirection」と入力。「Redirection」のプラグインが表示されるため、「今すぐインストール」をクリック。これで、インストールは完了です。

 

初期設定

WordPressのプラグイン一覧にある「Redirection」の「設定」をクリックします。

設定メニューとして、「転送ルール、グループ、サイト、ログ、404エラー、インポート/エクスポート、オプション、サポート」が表示されます。特に設定を変更する必要はありません!デフォルトのままでOKです。

 

新規ドメインへ移行する場合のみ、サイトの「ドメインに引っ越し」を使用

 

リダイレクト設定

ソースURL(古いURL)から、ターゲットURL(新しいURL)へのリダイレクト設定を行います。これが「Redirection」プラグインを使用する一番の目的となります。

 

リダイレクトの更新・削除

編集、削除、無効化が可能です。

注意: 削除と無効化は基本行わないでください。SEO影響が発生します!

 

リダイレクトの確認方法

正しく設定が行われていれば、以下の画面が表示されます。

リダイレクトが確認できない場合は、URLが間違っていますので、リダイレクト内容を確認してください。

 

SEO影響を最小限にする対策

Redirectionは、URL変更が発生した場合の404エラー防止対策(恒久対応)であり、必ずSEO影響(検索結果への影響)が発生します。

どのような影響が発生するかですが、ソースURLはリダイレクトされますので、インデックス登録が解除(リダイレクトあり)されます。ターゲットURLはインデックス登録された後、ソースURLからターゲットURLに評価が引き継がれます。この引継ぎにかなりの時間を要します。
また、新旧両方がインデックス登録された状態のままになる期間があり、不安定な状態が発生します。これはGoogleのクローラーの性質上、仕方ありませんので、評価が引き継がれるまで待つしかありません。

このSEO影響を最小限にするための効果的な対策を説明します。

 

効果的な対策
  • 対策①:インデックス登録
  • 対策②:新サイトマップの公開(ソースURLは不要)
  • 対策③:内部リンクの更新
  • 対策④:被リンクの更新依頼
  • 対策⑤:ソースURLの記事を削除

 

対策①:インデックス登録

Google Search Consoleの「URL検査」にターゲットURLの入力を行います。

GoogleがURLを認識していないため、「インデックス登録をリクエスト」を押します。

サイト状況によりますが、早い場合は数分でインデックス登録が完了します。

早くターゲットURLをインデックス登録させるには、この方法が一番確実で早いです。

次に、ソースURL(転送元)がクロールされると、インデックス登録が解除され「ページにリダイレクトがあります」と表示されますので、心配であれば定期的に確認しましょう!

 

対策②:新サイトマップの公開

良くリダイレクトした場合に、リダイレクト元である「ソースURL」と、リダイレクト先である「ターゲットURL」の両方のサイトマップを作成する必要があると言われますが、「ターゲットURL」のサイトマップがあれば十分です!

XMLサイトマップにリダイレクト元のURLを含めると、検索エンジンにとって混乱を招く可能性があります。リダイレクト元のURLはもう有効なページではなく、新しいURLへ転送されるため、サイトマップに含める必要は一切ありません。

もし、少ない記事の変更の場合で、かつ、リダイレクト元のURLを早くクロールさせたいなら、新旧サイトマップを作成するのは効果がありますが、オススメはしません。

一番簡単にソースURLのサイトマップを作成する方法は、「All In One SEO」を使用する方法です。

301リダイレクトの効果が発揮されるまでに、数ヶ月を要する場合があります。301リダイレクトはSEOへの影響がありますので、慎重に実施してください。

参考: URL変更時のSEO影響

 

対策③:内部リンクの更新

ソースURLへ内部リンクが行われている場合があります。
ソースURLにアクセスが行われた場合、ターゲットURLに301リダイレクトされますので、404エラーにはなりませんが、処理の軽減やGoogleクローラーの混乱を避けるために、内部リンクは全てターゲットURLへ変更しましょう!
変更する方法は、プラグインの「Search Regex」を使用するのが一番簡単で確実です。

参考: Search Regexの使い方

 

対策④:被リンクの更新依頼

被リンクはドメイン評価に重要なものです。特に重要な被リンクは必ずターゲットURLへ変更していただくよう、被リンク元サイトへ変更依頼を行いましょう!

まず、被リンクが設置されているサイトを特定します。これは、Google Search Consoleや他のSEOツール(例:Ahrefs、Moz、SEMrushなど)を使用して、被リンクのリストを取得することで行います。

次にリンク元サイトの連絡先を特定します。多くの場合、「お問い合わせ」ページや「運営者情報」ページに連絡先が記載されています。適切な担当者(例:ウェブマスター、コンテンツ管理者、マーケティング担当者など)を見つけることが重要です。

 

対策⑤:ソースURLの記事を削除

301リダイレクト元であるソースURLの記事は必ず削除しましょう!残して放置していた場合は、以下のようなSEOへの影響が発生しますので、良いことはありません。
 

ソースURLを残しておいた場合のSEO影響!
  • 重複コンテンツと判定される
  • ユーザーが新しい記事へアクセスできない
  • インデックス更新の遅延(混乱)

 

上記の図のように、ソースURLの記事を削除しない場合には、SEO影響が発生します。
重複コンテンツと判断されるとペナルティとなる可能性もあり、ドメイン評価にも影響します。ユーザが常に新しい記事へアクセスできることも、サイト運営には重要です。また、検索結果の順位を決めるインデックス登録が遅延したり、クローラーが混乱したりと良いことはありませんので、301リダイレクトを設定した場合には速やかに元記事は削除しましょう!

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